コピペで使える!Web制作の質を高めるSVGスニペット活用術

2018.10.01

SVGで差をつけるWeb制作テクニック|コピペで使えるスニペット集

Webサイトを運営していると、「もう少しだけデザインに凝りたい」「他のサイトと差をつけたい」と感じることはありませんか? そんな時、非常に役立つのがSVG(スケーラブル・ベクター・グラフィックス)です。

この記事では、Web制作の現場ですぐに活用できる「SVGスニペット(コードの断片)」を、具体的なコード例とともにお届けします。Webサイト運営初心者の方でもコピペで簡単に実装できるように解説しますので、ぜひ挑戦してみてください。

Web制作におけるSVGのメリットとは?

SVGは、JPGやPNGといった画像ファイル(ラスタ画像)とは異なり、XMLベースの「ベクター画像」です。簡単に言えば、**「図形を数値や数式で描画するデータ」**のことです。

Web制作でSVGを使うメリットはたくさんあります。

  • とにかく軽い: データ量が非常に小さいため、Webサイトの表示速度が速くなります。これはユーザー体験(UX)の向上に直結します。
  • 拡大・縮小してもキレイ: どれだけ拡大しても画像が荒れません。スマートフォンから高解像度のPCディスプレイまで、あらゆるデバイスで美しく表示されます。
  • CSSやJSで操作できる: コードで描かれているため、CSSで色を変えたり、JavaScriptでアニメーションを加えたりするのが簡単です。

サイトの表示速度やUXは、Webマーケティングの観点からも非常に重要です。SVGをうまく活用することは、デザインの向上だけでなく、SEO(検索エンジン最適化)にも間接的に良い影響を与えるのです。


コピペでOK!SVGスニペット集

それでは、Webサイトの「あしらい」やセクションの区切りとして使いやすい、基本的なSVGスニペットをご紹介します。そのままコピーしてHTMLに貼り付けるだけで使えます。

1. 斜め線(セクション区切り)

セクションの背景や区切りとして使いやすい、シンプルな斜め線です。スタイリッシュな印象を与えられます。




<!-- お好きな形のコードをコピーしてください -->
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 1200 200">
    <path d="M0,0 L1200,0 0,200 Z" fill="#5ba4cf" />
</svg>
    

2. 円形(アーチ)

コンテンツの上下に配置することで、柔らかな雰囲気や区切りを表現できます。fill="#ef7eb8" の部分で色を自由に変更できます。




<!-- 例:上のアーチ -->
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 1200 200">
    <path d="M0,200 Q600,-200 1200,200 Z" fill="#ef7eb8"/>
</svg>
    

3. 波線

リズミカルな印象を与える波線です。Webサイト全体に動きや楽しさを加えたいときに便利です。




<!-- 例:上の太い波線 -->
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" version="1.1" viewBox="0 0 1200 200">
    <path d="M0,200 v-180 q120,40 240,0 t240,0 t240,0 t240,0 t240,0 v180 Z" fill="#3eba90"></path>
</svg>
    

4. 下三角

シンプルながらも強いアクセントになる三角形です。セクションの終わりや、次のコンテンツへの誘導(矢印のような役割)として使えます。

<!-- 下三角 -->
<svg xmlns="http://www.w3.org/2000/svg" viewBox="0 0 1200 200">
    <path d="M0,0 L1200,0 600,200 Z" fill="#FF8C00" />
</svg>
    

まとめ

今回は、Web制作に役立つSVGスニペットをご紹介しました。SVGは、デザインの自由度を高めるだけでなく、Webサイトのパフォーマンス向上にも貢献する強力な技術です。Webマーケティングにおいても、ユーザー体験の改善は欠かせません。

まずは簡単なコピペから、あなたのWebサイトにSVGを取り入れてみてはいかがでしょうか。


よくある質問(FAQ)

Q1: SVGと、JPGやPNGなどの画像ファイルとの一番の違いは何ですか?
A1: 一番の違いは、SVGが「ベクター形式」である点です。JPGやPNGはピクセル(点)の集まりでできているため拡大すると荒くなりますが、SVGは数式で描画されているため、どれだけ拡大・縮小しても常にくっきりとシャープに表示されます。また、一般的にファイルサイズもSVGの方が軽量です。
Q2: 紹介されたスニペットの色を変更するにはどうすればよいですか?
A2: はい、簡単に変更できます。SVGコードの中にある fill="..." という部分を探してください。例えば fill="#FF8C00" となっていたら、この #FF8C00 (カラーコード) を、あなたのWebサイトのデザインに合った好きな色のコードに変更するだけです。
Q3: SVGを使うことは、SEO(Webマーケティング)に本当に効果がありますか?
A3: はい、間接的に良い効果が期待できます。SVGはファイルサイズが軽いため、Webサイトの読み込み速度(ページの表示スピード)が向上します。サイトの速度は、GoogleがWebサイトを評価する重要な指標の一つ(Core Web Vitals)です。また、表示が速く、どのデバイスでも美しいサイトはユーザーの満足度を高めます。これらが総合的に評価され、SEOにもプラスに働くと考えられています。

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